求められる人材になるために

求められる人材になるために

インフラエンジニアとしてフリーランスで活躍したいと考えた事がある人は少なくありません。実際うまくいけば会社員でいるよりも高収入が期待できるフリーランスの立場は、専門知識や技術のあるIT系エンジニアにとっては人生を変えるチャンスになります。しかし、フリーランスとしての仕事が継続できるかは自分次第です。では多くのエンジニアの中から選んでもらえるような人材とはどのような人なのでしょうか。

まずは自分自身をよく知る事から

自分の持つ能力について過大評価してしまうのは厳禁ですが、客観的に見てどれだけの事ができるのかという事を正確に理解しておくというのは、フリーランスとして自分を売り込んでいくために不可欠です。クライアント側から見れば、やはり経験豊富で優秀なエンジニアと取引をしたいと考えるのが普通ですから、それまでの具体的な実績や持っているスキルを明確に記録しておき、エンジニアとしての自分の価値がはっきりと相手に伝えられるよう準備しておくようにしたいものです。また、ITの世界は情報がどんどん新しくされていく流れの早い世界です。常に最新の情報を取り入れるという努力をし続ける事は、ITエンジニアとして必須条件ともいえるでしょう。

上流工程からやり抜く力

フリーランスになると、自分の仕事だけをしていればいいという立場ではなくなり、プロジェクトの初期段階から顧客との密なコミュニケーションをしなければなりません。あらゆるシステムの開発や設計に欠かせない上流工程は、システムの複雑化によってより重要な要素を占めるようになっています。どれだけ顧客の要望に沿ったシステムを構築する事ができるかは、エンジニアの巧みなヒアリングによる要件定義がプロジェクトの行方を左右します。ひとつのプロジェクトに対して様々な分野の人と関わっていく事になりますので、専門的な事だけでなく高いコミュニケーション能力があるならば、それは大きな付加価値として次の仕事へ繋がるステップになる事でしょう。

冷静な判断力と対応力

プロジェクトはいつも順調に物事が進むとは限らず、思いがけないトラブルや障害が発生する可能性があります。大切なのはトラブルを発生させないという事だけでなく、トラブルが起きた時にどう行動するかという事です。何か問題が起きた時でも冷静に考え、最も適切な処置を考えて対応していく力というものは、知識や技術ではまかなえない人間的な落ちつきが求められます。何事もマニュアル通りに考えて行動するだけでは、不測の事態に陥った時に臨機応変な行動が速やかにとれないでしょう。そういう意味でも、柔軟な思考を日頃から心がけて、どんな事態にあっても適切な判断が下せるよう自分をコントロールする事も大切です。